第2話
「なあ 兄貴友達ってなんだ?」
「友達か.....」
前回と同じ妹の部屋である
「一緒にいて楽しいと思える人達の事じゃないのか?」
「じゃあ、兄貴はそんな人いるの?」
「いるよ、いろんな奴が」
「どういうことするの?」
「例えば一緒にカラオケ行くとかゲームするとか」
「じゃあさ、ケータイ見せてよ」
「なぜに」
「その情報が本当かどうか確かめたい」
「何でそんな悲しい嘘つかなきゃいけないんだよ!」
「兄貴中学ではあんまり友達いんかったじゃん」
「ああ.....あれか.....無駄に斜に構えてて知り合いがいなかった時期か」
黒歴史
「ん、まあほれ」
凜華に俺のケータイの電話帳を見せる
「————おお! 嘘じゃない!友達いなかったあのころとは天と地の差だ!」
「やめろ!」
心が痛い!
「————でも、友達ってさそんなに必要なの?」
「んあ?」
予想外の反応
「友達ってさあくまでも一緒に物事を楽しんだり
協力し合うじゃん」
「まあな ゲームやってるお前にはとくにわかるだろ
レイドとか、仲間いなかったらまず無理ゲーだし」
「いや私基本ソロだから」
「え?」
「たいていのゲームってソロでもできるでしょ?」
「お、お前MMO好きだったよな?」
「うん 最近のおすすめはこれ」
そう言ってpcの画面を見せてくる
そこには『FPSとファンタジーが夢のコラボ!その名もガンズ・ファンタジー』
などと書いてあるページがあった
「なにこれ?」
「その名の通りMMOとFPSが合体した新感覚MMORPGだけど?」
「すげーな」
かなり金かかってそう
「初心者でも技術次第でトッププレイヤー倒せるからこれにした」
「やべぇ やってみたい」
―————話は戻る
「—————レイドボスのことどう思ってる?」
「ちょっと強いボス」
.....頭痛くなってきた
「———キャラ名教えてみ」
「キャラ名? 胡蝶蘭」
「おk」
そう言ってスマホで『mmo 胡蝶蘭』調べる
するとスレがいくつも見つかった
そのどれにも伝説のソロ 胡蝶蘭さん だとか
胡蝶蘭さんマジパネェ マジリスペクト だとか
目の前のヒキニートをほめたたえる言葉が並んでいる
「—————なにやったんだ....」
「? なんか調子に乗ってる大手ギルドがあったから
一人で壊滅させた」
「何それすごい」
「ふつうでしょ」
―——普通じゃねえよ
.......?
「でもそれボッチプレイヤーって事じゃねえの?」
「ギクッ」
ギクッじゃねぇよ ギクッじゃ
「————俺とババ抜きでもするか」
「い、いるよ! 私ぐらいになると恐れ多くて近寄ってこないだけだもん!」
「トランプどこいったっけ...」
「聞いて?!」
この後めちゃくちゃババ抜きした
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます