歩く
あなたの歩く歩幅がね
もうわたしよりも おおきいの
手を繋いで たくさんいっしょに
歩いてきた道
立ち止まってばかりの道
あなたにあわせて歩いたら
カタツムリにだって 追い越されそうだった
うっかり普通に歩いたら
待ってよって言うのは
あなたの方だったのにね
いまはたぶん
わたしが待ってよって言ってしまう
もう ひとりで行っておいでって
言わないといけないね
あなたは わたしに
あわせて歩いちゃいけない
だからひとりで行っておいで
わたしはあなたの背中を いとしく見ながら
とても とても いとしく見ながら
独りで歩いてみよう
あなたに教えてもらった景色を
もういちど
待ってよなんて言わないで
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