第3話 人物の名前について

日常において

名前などというものは

そのものを指し示す単なる記号である




だけど

こと物語においては

そう簡単にはいかない


「オツベルと象」において

かつて「オッペルと象」というタイトルで世に出ていたことがあったが

初出の書籍では「オツベル」とされていたこと以前に

明らかに強欲な主人を表すには音の響きがおかしいことで

下書きや原稿が実在しないにもかかわらず

スムーズに濁音へと校正されたらしい

なんて話を過去

敬愛する国語のH先生に教わったことを

今でもありありと思い出す


ちなみにH先生に関する逸話が山ほどあるのだが

ここでは関係ないので黙っておく

良くも悪くも色々と漏れが影響を受けた人物だ


閑話休題


音の響き

漢字から得る色やイメージ


「名は体を表す」が

物語中では現実味を帯びる


覚えやすい名かどうかというのは

一気に読む者には短期記憶で済むため

あまり気にされないのだが


普段からあまり読まず

細切れに書物を開く者には

ややこしい名は不親切だ


かくいう漏れも

名前を覚えるのが本当に苦手で

「三国志」は瞬時に放り投げたクチである


「主要人物の名前だけ覚えていればいい」

耐えられない


出てくるキャラクター1人1人に

家族が居り

生育の背景があり

人格があり……


そういうのに押しつぶされそうになる


その点

瞬時に性格がイメージできる

言葉で説明しなくても絵だから覚えやすい

ということで


アニメのキャラなどは本当に参考になる


おっと

小説の話だった


まぁ

そんなわけで


自分の書くキャラクターには

それぞれ思い入れがあるので

名前は大事だよね

という話である


mobでも大事にキャラ作りされているのは

グ○ンサーガなんかを思い出す

書いていくうちに忘れてしまったりする訳なんだが

読み返すと

こんな生活をしてて

こんな性格で

顔立ちで


そういうのが

えがかれている


そして名前にも

言葉の意味が潜んでいたりする

調べると

言葉の

名前の重みに気付かされる




まあね

名付けをするときに親は

様々に悩むわけだけど


付けられた当人は周囲に

呼びやすいように呼ばれるだけだったりするんだよな

リアルはそうなんだ




なんかちょっと書いててグダグダになった


やっぱり物語は

夢を詰め込む箱庭なんだな


名前を考える過程は

めんどくさいけど

結構好きな作業だったりする


という話

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