鈴木太郎物語
OME
第1話 鈴木コンビニへ行く
腹が減った。
鈴木はコンビニへ向かった。
「いらっしゃっせぇー!」
そこにはあんまんが売っていた。
だが!鈴木は迷ったッ‼
あんまんと肉まんどっちにするのかとッ‼
あんまんのあんこは美味しい、だが、肉まんのボリュームのパンチには勝てない・・・しかし、肉まんにするとあんこのあの癖になる美味しさには勝てない・・・
鈴木は30分悩んだ。
「よし、あんまんにしよう」
鈴木はすかさずレジに並ぶ・・だがその時ッ‼
前に並んでたおばちゃんがあんまんを買ったッ‼
あんまんのショーケースにはあんまんが無くなっていたッッ——
まさかと思いあんまんを注文するが、
「さーせんッあんまん切らしちゃいましたッ」
やられたッ―—
敗因は、鈴木が30分も悩み続けたせいだった・・
だが、鈴木は諦めなかったッ‼
「おいこるぁ!俺はあんまんを楽しみにしてたんだ!30分も!!」
圧倒的短さに店員も唖然
「はよ出せ!あんまん!あんまん!」
「申訳ないっすけど、温めるだけでもう30分必要です!」
まさかの30分ッ!
「(へっへっへ、また30分も待つなんてできないだろ、さっさと自分の家へけぇれッ!)」
店員は知っていたのだ!30分+30分で1時間もコンビニにいる男なんて居るはずがないッ!
だがッ!鈴木は違ったッ!
鈴木はもう30分待つ覚悟を決めたッ‼
「な、なにぃッ!?」
店員も鈴木の気迫に圧倒され、足が一歩下がった。
キチガイがきたッ
それは30分も悩んでいた時気づいてたが、これほどとはッ
と、店員にも鈴木の戦闘力が直に伝わったのだッ‼
そして30分後
あんまんはできた
鈴木はダッシュで並んだ
しかしッ
「あらぁ~またあんまん出来てるじゃないのぉ♪
これぜぇんぶ頂戴♪」
先ほど鈴木の前に並んでたおばちゃんにまたしてもあんまんを取られたッ
「このババァッ‼」
鈴木はキレた。
しかし、おばちゃんは強かった。
鈴木の デッドスイングブロー《不意打ち》を難なくかわした。
鈴木はやられてしまった
しかもでこピンで
それもそのはず、近所で噂の破壊神という異名をもつおばちゃんだったのである
鈴木はこの怒りを店員にぶつけた
「あんまんだせやぁッ!」
強盗に疑われそうな勢いで店員に言い放った
「ごめんさいッまた温めるの30分かかりやすw」
鈴木はもう待てなかった。
「電子レンジで温めろやぁッ!!」
電子レンジで温めたあんまんが美味しいはずもないッ‼
だが、店員も負けていなかったッ‼
「隣のスーパーにあんまん売ってるんでそちらで買って、うちでチンすれば早いっすよ」
こうして鈴木はあんまんを買うことができた。
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