切ない恋の行方は…

萱草真詩雫

終わりの知らせ


ー『友達に戻ろう』ー



「……え?」


ザァッと吹く風の音が重なって、よく聞き取れなかった。


だけど、確信はある。


今、俺フラれたんだ…


いつもと変わらぬ愛しい声で別れを告げられた秋兎。


いや、元々本気でなんか付き合ってなかった。


…夏夜は、だけど。


夏夜にしつこく付きまとう女の子がいて、恋人のフリをして欲しいと言われ、前から夏夜の事が好きだった俺は喜んで二つ返事をしたんだ。


偽りの恋人になって3ヶ月。


その終わりは突然やってきた。


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