第12話 揺れ動く心

姫羅が起きるとリューンに抱き締められたままベッドで寝ていた


鏡台で身支度すると髪飾りが置いてあり姫羅はリューンに心が動き始めていた


監禁されちいるとはいえ素敵な人には変わりない必死に私を守ろうとしているのね・・・


朝食を作る姫羅だったが後ろから急に抱きしめられた


「キャッ!!!!」


「驚かせてごめん・・・お早う」


「お早う・・・」


昨日からリューンの態度が一変していた穏やかに微笑むようになった


出会った頃とは違い怖いイメージから優しいイメージに・・・・・・・・・


「リューン・・・朝食が冷める・・・」


「ああ・・・」


朝食をとりリューンはいつものように仕事に出るのだった


多分・・・


元の世界に帰れないのならこのままでも・・・


姫羅もリューンの思いを受け入れようとしていた


・・・・・・・・・・・・・。


お昼になり外でリューンの声がした


「姫羅!姫羅!」


姫羅がドアを開けると馬に乗ったリューンが居た


「どうしたの?」


「コートを来ておいで」


「えっ?」


「早く!!」


「はい!」


コートを来た姫羅を軽々と抱き上げ馬に乗せるリューン


「どこに?」


「落ちるからしっかりつかまっててくれ」


姫羅はリューンに抱きつ馬は走り出したしばらく走ると湖が見えてきた


「綺麗だろ」


馬からおり歩き出すリューンと姫羅


氷の世界に緑あふれる場所、姫羅は感激した


「綺麗〜」


「ここだけ凍てないんだ」


「不思議・・・」


「ああ・・・ここに来る恋人達は必ず結ばれるという言い伝えがあるとかないとか・・・」


リューンは姫羅の反応を見た


「・・・有難う」


「俺を・・・受け入れてくれるということなのかな?」


「クスクス今はまだ分からないわ」


「そうか、気長に待つよ」


肩を並べながら景色を楽しむ二人


「そろそろ帰るか体が冷える」


「うん・・・またどこかに連れて行ってね」


「ああ・・・」


仲良く帰る二人、姫羅はリューンを受け入れる事を決意するのだった。

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