第2話 左手の傷

左手には傷が浮かぶ。

少し開いて、奥には皮膚の内側も見えてくる。

グロ画像に近いのかもしれない。

鮮血が奥に潜んでいる。

まるで出してとでもいっているかのようで

ついまた刃を引く。

ああ、傷が

治りかけていたところに

またつくられる。

周りが赤く腫れた。


どうしようか、

左腕が麻痺したかのように動かなくなった。

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