第24話 塩噴き臼

「Hey Brother! 金を貸してくれYo」

「Youに貸す金はないYo」

「頼むよ、プロテインも買えネェんだYo」

「HAHAHAHA!貧弱な坊やのままでいればいいさHAHAHAHA!」


 貧乏ゆえに、プロテインも買えない貧弱な坊やは、仕方なく家に帰りました。

 帰り路に、小汚い老人とすれ違います。

「Hey そこの貧弱な坊や、この先の洞窟にある臼を運んでくれないか?」

「YA・DA・YO…重いんだろ?」

「やれやれだぜ…だからお前は貧弱な坊やなのじゃ…プロテインだけでは筋肉は得られぬぞ…運んでくれたら、プロテインを山ほどやろう、どうじゃ?」


 貧弱な坊やは、プロテイン欲しさに、臼を取りに来ました。

 重い臼を引きずって帰ってくれば、小汚い老人の姿はありません。

 仕方なく、臼を引きずって家に帰ります。

「御飯にかけるのが、のりたまだけとは情けない…プロテインを摂取したいYo~」

 悔し紛れに臼をグリグリ回します。

 すると…どうしたことでしょう。

 臼から大量の白い粉が溢れてきます。

「これは…上質なプロテインじゃないか」

 貧弱な坊やは早速、プロテイン販売で富を築きます。


 それを知った、意地悪Brotherは、臼を盗みますが…警備のマッチョに追われるハメに。

「臼を返すマッチョ!」

 ワラワラと溢れるマッチョ達に追われ、意地悪Brotherは海へ逃げました。

 流れ着いた島…。

 色は黒いが…貧相な体つきの島民。


 意地悪Brotherは、臼でプロテインを彼らに与え、代わりに食べ物と交換して暮らしていました。

 だいぶマッチョが増えてきたある日…。

 プロテイン欲しさに、ひとりのマッチョが臼を盗み出します。

 捕まえ、争っているうちに臼は深い井戸の中へドボーンと落ちてしまいます。

 男とマッチョは井戸に飛び込み…Die…。


 それから井戸の水は大量のプロテインを含む、魔法の水湧く井戸となり、島はマッチョの聖地として潤ったそうな。


 ちなみに『Fuckyouファッキューさん』はこの島の出身じゃ…。

 AHAHAHAHAHAHA!!

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