第14話 一寸法師

「神様、お願いです…貧弱な坊やでいい…私たちに子供を授けてください」

 高年齢出産…そんな年齢すらも通り過ぎた老夫婦が神様にお願いした。


 神様は融通が利かない脳筋だったので…老夫婦に貧弱な坊やを与えてくれました。


 小さく…白く…貧弱…プロテインのような白い肌の子供はIt'sイッツ soonスーン booブーッ seeシー(おい!こっちに来て見てみろよ Boo)

 と馬鹿にされておりました。


 そんな毎日に嫌気がさした貧弱な坊やは家を飛び出します。

 15のよ~る~…。


 都会はマッスルが暴れるYou are SHOCK!な世紀末。

 貧弱な坊やなど生きていけない世界です。

 ヒャッハーなマッスルが貧弱な坊やを襲います。

 貧弱な坊やは、重い武器は振り回せません。

「イィッィィィィィィー」

 ってなって、細い針のような剣を振り回します。

 偶然にも、ヒャッハーのひとりに、剣の先端がブスッと突き刺さりました。


 そう…後に『フェンシング』と呼ばれる剣技の誕生でしたとさ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る