第26話 切り札


次の瞬間、エーテルから血しぶきが上がる。


「何が起きたんだ?」

俺の前で起こったことは、ハルソンが突然エーテルに切られて、エーテルに触った瞬間、ハルソンの傷が少し回復して、エーテルが傷を負った。


「これが私が上級冒険者ギルドに居座る理由、「痛み分け」です」


なるほど。ラシャの弱体化verみたいな感じか。


「そこまでよ」

「え?」


俺の目には、ハルソンが倒れる姿が……


「なんで?」


理解ができない。エーテルは、そこに……


「企業秘密だ」


何も聞いてません……


「急いでハルソンに回復魔法をかけてー」


クロロが叫ぶ。

まったく理解ができないが、考えたら負けなのだろう。


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「いやはや、流石は剣聖様といったところですな」

「うん、お前も、俺の後を任せれる。次はクロロvs俺か」

「ええ!怖気づいたりしないから」

「HAHAHA,まいったな」



~第二開戦、クロロvsエーテル~


「はじめッ」


瞬間、クロロの剣がエーテルの喉元に……


「これだから王室流の剣術は……」


弾かれる。


「まだまだッこれからよ」


次は魔法をまとわせた太刀を……


「これだから(略)」


またもや弾かれる。


「これならハルソンの方が余裕で強いぞ。」


フンッ と剣を一閃。するとクロロの剣が呆気なく折れる。


「まだまだ未熟だな」

「ああああああああ、お父様にもらった剣がぁあああああああああああッ」


ぐずん、クロロが泣く 


「落ち着きなさい。ここをこうしてこうすれば……」


先代さんが少し魔力を込めると……


「ありがとう、お父様ぁ」

クロロが目を輝かせた


この勝負、エーテルの勝ち


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「三回戦だが、行うまでもないな。」

「どうしてよ!」

「お前は弱すぎる。もっと術を身に着けてだな……」


さぁ始まりました!お説教タイムー



「グズン、わか……った。いつ帰ってくるの……?」

「10年以内に帰る」

そんなにかかるとか初耳なんだが


「今日はもう遅いしお開きにせんか?」


眠そうに眼をこすりながら先代が言う。 まだいたのか



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スースーと寝息が聞こえる寝室。


「なぁ、禁術セイントダークマジックマスターりし者。お前に真剣な相談がある。」


「なに?」


「あのさ、お前の……」


ごくり。あんなにすごい戦いを見せられた後だ。緊張する。


「お前の名前って長くない?なんか別の名前ない?」

「え?」


拍子抜けもいいところだ。



「好きに呼んでくれ……」

「じゃあ、セイヤーね?」

「セイ君って呼んでくれ」


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試験週間な作者は、ここから一週間と三日位週一更新すら危うくなります

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