第5話 理不尽なる破壊
「
俺はそう呟くと即座に防御魔法を
地が、消えていく。空間が消失する。命の炎が一瞬にして絶えるこの感覚。
ああ、これが死なんだ、と実感した時には80000あった残機が12になっていた。
「ああ、これ、どうするか。」
俺の前に広がっていたのは広大な無の空間。まさしく「無」なのだ。なにもない。これが破壊を極めた形なのか。
「なんだ、これは?」
俺の胸元にしまってあった冒険者カードが光っている。見ると、
≪レベル10達成!おめでとうございます!≫
≪レベル50達成!おめでとうございます!≫
≪レベル100達成!魔導士になりました‼おめでとうございます!≫
≪レベル200達成!おめでとうございます≫
≪レベル500達成!魔術王になりました!おめでとうございます≫
≪レベル999達成!魔術王になりました、おめでとうございます‼≫
≪MPがプラス9999999999されました。知力がプラス1412220されました。体力がプラス520000されました。これ以上のレベル上げは、このカードではできませんので、ギルドで、上位冒険者組織委員会に申請を行ってください≫
あの堕天使はどんな経験値を持っていたのだろう。
「依頼を達成してきたぞ。」
「は、はい、確かに達せ……堕天使アザゼル?冒険者カードのバグですかね?」
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「わ、す、すごいです!堕天使アザゼルを討伐したんですか?えっと、懸賞金と合わせて、187000000ルーシャです」
ルーシャというのは金の単位らしい。
ギルドで俺をからかっていた連中が目を見開く。
「か、からかって悪かったな。」
「いや、我は寛大だから許してやる」
あとはアザゼルがやってくるのを待つだけだ。
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その晩
「主よ、契約に基づき、ここに主への忠誠を誓う」
「ああ、よろしく頼む」
我は堕天使を使い魔にした。
「ぜひとも魔術をご教授ください」
「ああ、だが、今日は魔力を使いすぎた。寝ることにする。」
すると
「何をおっしゃいます?半分も使ってないではありませんか?」
「え?」
確かに、あまり気怠くない。
ああ、そういえばレベルがすごく上がっていたな。
「まぁ、今日は遅い。眠る。」
「主の意のままに」
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「
「構わん、顔を出そう。」
早速我は、
「
「はい。」
我と使い魔は隣町に向かった
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