第3話 ノエリアの能力
持って帰ってきたステータス表を見て、全員で唸る。
STR 130
AGI 225
VIT 440
INT 489
DEX 489
LUK 337
SKILL 聖の祝福 広域マナ 堅守 集中力
「まあ、あまり期待はしていなかったけどね」
「そこそこ高めじゃないかしら」
シェールとリーシアはズケズケと言う。
「こらこらそういう事言わない。ディーリアとメイディーの二人が不安がっていますよ」
ノエリアも小さな頃から何人もの家庭教師を浸けられて修行をしたクチなのだ。これでもこの戦いの参加者たちの中でも上位に位置する能力なのである。
「順番を間違っていたんじゃないかしら。一番パッとしないシェールが最初くらいで、ディーリアとメイディーを次にして後はリコリ、ノエリア、ラタ、このメンバー中最強の私という順番のほうが絵になったんじゃない?」
「どうせロクな事は言わないとは思っていたけど、最期まで聞いてあげたのには感謝なさい。誰がメンバー最強よ? そして一番パッとしないのが誰だって?」
「憎まれ口もいいですがやはりこの中で最強はリーシアですわ」
「そうです。その部分は認めてもいいのではないですか? 全員の能力を正しく評価する事も大事ですよ」
「ここで何か言っても嫌味だから、私はノーコメントで」
「もう遅い。十分嫌味よ」
「どうしましょ? リコリもメイディーもディーリアも出しにくくなっちゃったんじゃない?」
横目でリコリの事を見ながらリーシアが言った。
挑発的な行動だ。
リコリは見た目は気弱そうに見えるが、芯の部分ではかなりのガンコ者。こういう明らかな挑発にもつい乗ってしまうのだ。
「何が怖いものですか。次は私です」
リコリがそう言う。それからリコリは屋台に向かっていった。
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