第3話 ティラミス≦チョコレートケーキ
ティラミスを購入したわけですが。
結論からいって、別のコンビニのティラミスが美味しい。そのコンビニは、家と最寄り駅の間にない。
面倒でも、デザートはそのコンビニの1択にしよう。と心に決めました。
アラサーって、都合のいい言葉。気がついたら、アラサーになっていた。まだ20代だけど、30までカウントダウンが始まったことを意味する言葉。もう若くないっていうことを意味する言葉。仕事も、新人です〜〜が通用しなくなってきた。
それから3年が経った。ますます仕事内容が過酷になった。ただよかったのは、今年転勤したおかげで、この支店のやり方に慣れるまでは、新人扱いをしてくれそうだということ。配属されて半年近くたったので、それももう叶わないけれど…… 残念。
日に日に仕事が増え、プライベートの時間が削られていく。恋人って何年いないんだっけ? ってゆうか、一から恋愛を始めるのが面倒。
片想いから始まって、両想いになるように画策して戦略練って、付き合ったら、飽きられないように努力して……
そんなことを考える余裕がない。だから、疲れたら甘いものを食べるんだ。恋人で癒してもらおうと考えずに。淋しい人生だって? 仕方ないじゃないか。そう、仕方ないんだ。弊社には、というより当支店には、好みのタイプがいないんだから。出逢いもないし。先輩から、1人でバーに行くことを提案されたが、1人で行く勇気はない。
さて、休日出勤が終わった。今日の夕飯は何にしようか。
もう18時じゃないか。秋物の洋服を買いに行きたかったんだけどな。今からでも行けるだろうか。
刺身が食べたい。
だから、今日はチョコレートケーキを食べない。
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