人気巻のご紹介&読者アンケートのお願い
全54帖に渡る大長編源氏物語を『【超訳】源氏物語 ~いつのころだったかしら?~』として初回公開してからもう2年以上経ちました。多くの方に閲覧していただくことがとても嬉しく、そのおかげで全54帖の超訳をこなすことができました。公開当初はどこまで続けられるか未定での見切り発車だったんですけれどね。
増えていくPV数のおかげで「もう1巻超訳してみようかな。この巻のエッセイを書こうかな」と【超訳】も【別冊】も話数が増えていきました。各話にいただく応援ハートと温かくも楽しいコメントは何よりのモチベーションでした。心から感謝申し上げます。
そんなPV数ですが、通常第1話が最も多く最終話まで徐々に閲覧数が減っていくのが普通だと思います。それがPV数がグッと上がる「人気巻」があるのです。そんな【超訳】源氏物語の「人気巻」をご紹介しますね。
☆第一帖【桐壺】「episode1 壮大なSTORY」
源氏物語の第一巻、拙作でも第一話ですから公開期間も最も長く、PV数が多いのは当然なのですが、それにしても突出しているような気がします。ブラウザバックされる方も多いからこの数字なのかもしれませんね。でも応援ハートを一番多くいただいているのもこの巻です。
源ちゃんパパとママの恋物語から始まる大河ドラマ。女性陣の嫉妬や陰謀渦巻く中での桐壺帝と桐壺の更衣の純愛物語。源ちゃんの誕生、源ちゃんママの死、源ちゃんパパの哀しみ、からの源ちゃんの永遠の憧れ藤壺の宮さま登場、と第1巻にして読み手の心を掴みまくりのエピソード満載の巻でした。限られた人しか見聞きすることができない宮中や後宮が舞台になっていて物語に華やかさを添えています。物語のオープニングとしてお手本のような巻ですよね。
◎第四帖【夕顔】「episode4 年上の彼女と癒しの彼女」
PV数堂々第2位なのがこの巻です。夕顔ちゃん人気なのかしら? その後いろんな意味でキーパーソンとなる年上セレブ彼女の六条御息所サマ初登場の巻でもあります。
藤壺の宮さまへの想いは報われることなく、正室葵の上さまとはうまくいかず、ヒトヅマ空蝉ちゃんにも拒まれ、オトナ六条御息所サマとのお付き合いはちょっとお疲れ気味の10代後半源ちゃん。そんな源ちゃんのささくれだった心を癒してあげた夕顔ちゃん。源ちゃんも心から楽しんでいたのかなって思います。夕顔ちゃんさえ亡くならなければその後の源ちゃんの人生ももうちょっとは穏やかなものになったんじゃないのかな、と思ってもみたりします。
いつの時代も「癒し系のカノジョ」は人気ですね。
そして前話でも書いたのですが、2019年にフランスで【夕顔】の絵巻物が発見されたというニュースがありました。このニュースを受けて大勢の方が検索してくださり拙作も覗いてくださったのか、とてつもないPV数を記録しました。(このニュースの前も【夕顔】は人気巻でした)夕顔ニュースと同じ検索ワードに拙作がヒットしたみたいでちょっと気が引けちゃいました。でも覗いてくださった方には感謝しています。
◎第十一帖【花散里】「episode11 ココロ安らぐ里」
やっぱり癒し系強し! ですね。源ちゃんの癒しの里、花散里さんの巻です。源氏物語では決してメインキャラではないけれど、その温かく穏やかな人柄は男女問わず慕われるのでしょうね。男性ならこんな女性にそばにいてほしいと願うでしょうし、女性ならこんな女性でありたいと思うかもしれません。
源ちゃんが少年だった頃から出家するまで一番長いあいだ源ちゃんの心情に寄り添っていてあげたヒトでした。
◇第九帖【葵】「episode9 オンナのオンネン」
◇第十帖【賢木】「episode10 別れ、別れ、それから密会」
源ちゃんの正室葵の上さまVS年上のセレブ彼女六条御息所サマの「葵祭の車争い(駐車場争い)」という有名エピソードや夕霧くんの誕生、葵さまの死去などが描かれた【葵】と六条御息所サマと別れ、藤壺の宮さまが出家し、朧月夜ちゃんとの密会デートがバレた【賢木】の巻です。少年時代の源ちゃんの恋の清算など物語前半の山場ともいえる回かもしれません。
◇第五帖【若紫】「episode5 過ちと略奪」
◇第十九帖【薄雲】「episode19 永遠の人」
憧れの藤壺の宮さまとの許されない恋とその宮さまの代わりに手に入れた若紫ちゃん(のちの紫の上ちゃん)とのエピソードを描いた【若紫】とその藤壺の宮さまが旅立ってしまう【薄雲】ですね。
やっぱり源ちゃんと宮さまのこの恋物語は源氏物語の中でも最も印象に残る恋物語なんじゃないかなぁと思うのです。禁断の関係だけれど共感せずにはいられない恋でした。
◇第二十帖【朝顔】「episode20 男女の友情は成立する?」
唯一といっていいかもしれません。源ちゃんをフッた朝顔の君さんとのお話です。「男女の友情は成立するか」今も話題になりますね。
◇第二十二帖【玉鬘】「episode22 元カノのムスメ」
人気巻【夕顔】のヒロイン夕顔さんのムスメ(パパは頭中将)の玉鬘ちゃん登場巻です。ここから「玉鬘十帖」と呼ばれる彼女を巡る恋物語が10巻もかけて語られます。源ちゃんもねぇ、ツッコミどころ満載の「玉鬘十帖」でしたね。
◇第三十一帖【真木柱】「episode31 翻弄された運命の行先」
髭黒が玉鬘ちゃんの寝室に乗り込み強引に結婚。「現代なら刑事事件!」コメント欄が髭黒へのクレーム一色に染まった回です。一番現代とかけ離れていて絶対に受け入れられないエピソードでしたね。
◇第三十三帖【裏藤葉】「episode33 長く遅く遠かった春」
共感度ナンバーワンカップルの夕霧くんと雲居の雁ちゃんが結ばれるハツコイ婚の巻ですね。不思議とふたりの幼い恋を描いた第二十一帖【乙女】はさほど人気がないのですが、ふたりのハツコイが実るこの三十三帖は多く読んでいただけたようです。
非難ごうごうだった【真木柱】の髭黒と玉鬘ちゃんの「強引押し入り婚」に対して最も現代ぽくて皆さまからの
「幼なじみ」「初恋」「想い合っているのに引き離される」「一途に想い続けて結婚」今も大定番のキーワード満載の恋物語ですね。
◇第三十四帖【若菜上】「episode34-1 それは水紋のように」
◇第三十六帖【柏木】「episode36 想いを遺し恋に死す」
源ちゃんのところに降嫁してきた女三宮ちゃんと柏木くんの破滅的な恋の物語も多くの方に読んでいただけているようです。特に【柏木】は前後の回より倍近くのPVがあります。禁断の恋とその罪と罰の行方にはきっと皆さまもいろいろと想いを寄せてくださっているのでしょうね。
◇第四十九帖【宿木】「episode49 薫の想いと運命の女性」
公開間もない第三部「宇治十帖」の中ではこの【宿木】が一番人気のようです。これも近辺の巻のPVの倍近くあるんですよね。薫くんが浮舟ちゃんと出会って宇治へ連れて行く回です。幸薄い薫くんがようやく幸せになれるのかな、と予感させてくれる巻でしたね。生い立ちに秘密があり
◇第五十一帖【浮舟】「episode51 狂い始める恋情」
薫くんと匂ちゃんと浮舟ちゃんの三角関係急展開の巻ですね。優等生タイプの薫くんにちょい悪チャラ男の匂ちゃんの想いに浮舟ちゃんは悩み苦しみました。今も大テッパン設定の三角関係愛エピソードでした。
【超訳】源氏物語の人気巻のご紹介でした。皆さまお気づきになられましたか? そう紫の上ちゃん関連の巻がないのです。第二部(【若菜上】から【雲隠】まで)では特に同情票が多く寄せられた紫の上ちゃんでした。彼女が亡くなる【御法】が若干多いかな、というカンジかな。第一部、第二部の主要キャラである紫ちゃんですから大抵の巻に登場しているので特別この巻が人気! というのがなかったのかもしれませんね。
ちなみに本作エッセイ【別冊】源氏物語では「物忌みと方違え」がダントツ人気なんです。外部からの検索サーチで物忌みや方違えを調べてくださっているのかしら? それとも皆さまの願望? (笑)
他の平安トリビアもたくさん読んでいただいているようです。同じ国だけれど今とはまったく違う「異世界」平安時代の恋愛事情や衣食住のことなどワタシも今回のエッセイを書くことで知ったことが多くありました。皆さんにも「へぇぇ」と思っていただけたなら幸せです。
学校の授業で堅苦しく眠い印象しか残っていない古文と源氏のオンナ好きイメージだけが先行して読まずギライだった「源氏物語」を少しでも親しみやすく、と始めた【超訳】と【別冊】エッセイでした。
本当に多くの方に読んでいただけて嬉しくてなりません。
心から御礼申し上げます。
ここからは皆さまへのお願いです。
よかったらアンケートにお答えいただけないでしょうか。
コメント欄を使用して好きなキャラやエピソードなどを教えてください。
☆☆☆
Q1 好きな男子キャラ
Q2 好きな女子キャラ
Q3 源氏物語で好きなカップル
Q4 源氏物語で好きなエピソード
Q5 拙作エッセイでお好きなエピソード
Q6 源氏物語の世界にトリップしてしまいました。登場人物の誰かになれます。誰になりたいですか?
Q7 そのキャラで何をしたいですか?
(源氏物語と違う展開でももちろんOK)
Q8 なにかひとこといただけますか?
☆☆☆
全てをお答えいただかなくても大丈夫です。気の向いた質問番号だけお答えください。
ひとつの質問に複数回答もオッケーです。
どこかのタイミングでアンケート結果をご紹介しますね。
☆☆☆【超訳】源氏物語のご案内
よかったら人気巻の超訳もお楽しみくださいね。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881684388
☆次回予告
side4 千年続く春
(誰のサイドストーリーかおわかりになりますか?)
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