けっこんしてた
二千字未満
https://www.youtube.com/watch?v=uf4pL2agq_c&index=16&list=PLEcOCM3isWx--vRCXdVbwT75TYR0HT3CR
〇
誰かに聞いてもらいたい。
それだけの為に今日俺はこれを書く。
面白くない話かもしれない。
落ちも弱い。
文も適当で今の勢いだ。
だがそれでもいいというやつがいたら、読んでくれ。
そしてできれば俺を慰めてくれ。
それじゃあ今起こったことをありのまま話すぜ。
妹が俺の知らないうちに結婚式を挙げていた。
何を言ってるかわかんねえと思うが、
妹が実家を出て一人暮らししたと思ったら結婚してた。
リアルに頭がおかしくなりそうだ。
なるべく短くそこまでの経緯を簡単に書く。
◇
俺と妹は子供時代は仲が良かった。
つってもホントにガキの時分。
それこそ小学校低学年くらいまでだ。
年齢を重ねるごとになんとなく喋らなくなり、
俺が中学に入った時にはもう完全に他人と化していた。
俺は別に嫌いだったわけじゃない。
特に話すことが無かったのだ。
だからそうやって、徐々に溝が深まったんだと思う。
だがたまに、きまぐれで
ごくまれに一言二言会話をすることがあった。
俺はアニメをよく見るが、妹キャラがとことん苦手だった。
多分実際に妹がいる人間はみんなそうだと思っていた。
◇
高校に入ってからは殆ど会わなくなった。
俺はバイトと夜遊びに明け暮れ、妹はまじめに学校に通い続けた。
進学し、俺が専門に入ったころ、妹が家にいない事にやっと気づいた。
当時高校生だった俺の妹は海外へと留学していたのだ。
俺に何も言わず海外へと飛んだ妹。
それを知ってもなお、へえそうなんだくらいにしか思わなかった。
◇
それから妹は10年近く家には帰ってこなかった。
いや、正確には帰ってきていたのかもしれない。
ただ、俺と会うことは無かった。
両親はたまに会いに行ってたらしい。
妹に会ってきたと俺にたまに話していた。
それがどうした?
俺はいつもそう返していた。
特に興味がなかったからである。
もう一度言うが別に嫌いなわけではない。
これは本当だ。
◇
妹は東京に一人暮らしをしている。
そう両親に聞かされた。
対して俺は実家にずっと居座り続けた。
そして俺は今日、見つけてしまった。
俺は洗濯物を取るために妹の部屋に入った。
妹の部屋と言っても10年近く妹は帰ってない。
そこはタダの物置と化していた。
だから洗濯物もそこに干してあるのだ。
妹の壁には写真が大量に貼ってあった。
入るのは初めてではないが、その写真を見たのは初めてだ。
その中の一枚にはウェディングドレスを着た妹の姿があった。
◇
もちろん俺はそれだけで判断はしなかった。
試着という可能性もある。
他の写真を見ていくとタキシード姿の男と歩く写真があった。
いやいやまさかな、俺は他の写真を見た。
親戚一同集まっている写真だ。
ここまできたら認めるしかない。
妹は結婚して、家を出ていたのだ。
◇
いままでずっと関心を示さず、たまに存在を忘れるほどであったが、これは本当にショックだった。
写真を見た瞬間物凄い吐き気がした。
俺は別に妹を嫌ってたわけじゃないんだ。
だからいつか、普通に話し合えるようになると思っていた。
でも多分そんな日は二度と来ないのだろう。
そう直感した。
なぜか子供時代に妹と遊んでいた思い出が浮かんできた。
妹が結婚したと両親ですら俺には言わなかった。
妹か両親が俺を結婚式に誘うのを辞めたのだろう。
確かに、俺は素行は悪かった。
家族に迷惑をかけたりもした。
だがしかし、身内に何も言わずに結婚するものなのか?
せめて妹が来てほしくないと言ってるから来ないでくれ。
直接そう言ってほしかった。
その方が気持ちが全然楽だ。
俺は今日、自分が想像よりダメな人間で、どうしようもない状況に落ちていた事に気付かされた。
誓う、明日こそ職安に行く。
◇
事実は小説より奇なり。という。
まとまってないが読んでくれてありがとう。
ここに吐き出しただけですごく楽になった。
家族と疎遠になっている人はこれを読んで何か感じてくれたらうれしい。
経験者が言うのだから間違いはない。
めちゃくちゃ泣くから。
以外にショック受けるから。
今のうちに対策を打つ事をお勧めする。
拙い文章だが読んでくれてありがとうございました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます