青春グライダー

@yuyuneko

第1話 出会い

ありふれた日常、ではなく今日は1年生の部活紹介だ。

 それはそれは極平凡な日常に慣れた高校1年生に取っては新たる刺激だろうが、僕には関係がない。

 部活動というのは簡単に言ってしまえば同じ趣味を持つものがただただ放課後を潰し遊ぶだけだ。

 

 ただし学生である以上部活紹介などの体育館で行なわれる行事はしっかりと受けなければならない。別に苦という訳では無いがなぜかこういうのは面倒にかんじてしまう。さらに僕の出席番号の前後は女子だ。体育館は横並びになるので必然的に僕は女子に挟まれる。

学生ならわかるかもしれないが、女子が隣同士なら喜ばしい事だと言われるが、現役学生なら最悪だ。

右の子はギャルっぽく化粧をしてい、左の子は天然そうな間抜けな顔をしていた。

 

 僕が人の事を言うのもなんだがと思っていると部活紹介が始まった。それはビデオを見るだけだったがそれがなかなか面白かった。僕は別に部活紹介に興味はなかったが映像編集をしていたのには目を張った。

 

 そして次は文化部だ。文化部は軽音部、吹奏楽部、ダンス部が舞台での発表だ。正直これにはひとつも興味が無い。ダンス部が入りただ踊るだけ、吹奏楽部が入りただ演奏するだけ、軽音部がはいりただ歌い演奏をするだけだった。正直これっぽっちも興味がなく、僕は欠伸を噛み締めながら今日の晩御飯のメニューを考えていた。

 

 部活紹介も終わり、教室で今日は強制参加で部活を見に行かなければならないということだった、もちろん乗り気では無い僕だった。友達もいない僕にどうしろとおもいながら何処へ行こうか思案していた。そして一番らくそうな軽音部でもいいかな、と思い僕は無駄に遠い軽音部の部室に足を運んだ。

 

ジャァァァァン

 

 部室に入った瞬間に聞こえてきたギターの音。

 

 みると1年生がギターを弾いており経験者みたくギターを上手く弾いていた。僕は2年生の先輩に話をし、体験入部に来た、と伝えた。気さくな人であぁ、適当に楽器の所にいれば教えてくれるよといい何処かに消えてった。

あの演奏の後でどの1年もギターへ行っていたのでギターが混んでいた。僕は勿論弾く気がないから隅でいるのも悪い、と思いドラムの所へ行った。

 

 すると少しふくよかな男子の男の人が

???「ドラム希望者かなー?」

と話しかけられたのではいと伝えた。勿論やる気はないが、せめてこういう所はしっかりしてないと嫌な空気になる。

 

???「僕は霧島 翔だよー。よろしくねー。」

 

そして、僕は音楽と出会った…

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