構ってほしいわけじゃない

露草

第1話 誰か、救って

今日もいつも通りの日常だ。

朝起きて、学校へ行って、帰ってきて寝る。

私の生活リズムはいつもこうだ。

その間に

私を蝕むものが入るけれど。


ただいま。

そういって家に帰る。

待ち受けているのは

母親だ。

まぎれもなく、私の実母。

その顔は、娘の帰宅を喜ぶ顔ではない。

いや、違う意味にとらえれば、喜んでいるのかもしれない。


見下せる人間が、帰ってきた、と。



お帰りの言葉もなく始まった。

ランドセルをおかされ、正座させられる。

まずはいつも通り、テストの結果についてだ。

私は頭がいいわけでもなく、特段悪いわけでもない。

塾のテスト結果では、真ん中のクラスで真ん中の順位。

それを母は嫌っている。


平凡で何が悪いー

私はそう言いたいのを我慢して耐える。

何も言わず、ただただどこかを見つめる私に嫌悪感を抱いたのであろう。


まずは顔を30回ほど殴られ

目には青あざができる。

鼻血も出る。

口内が切れ、口の端から血が垂れる。


お構いなしだ。首を絞められ、私の筆箱に入っていたコンパスで

腕等を刺し始めた。

それは、姉が帰ってくるまで続く。

時間にして、3時間くらい。


それに耐えて、耐えて、耐え続けて



気づけば9年間がたっていた。

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