奥戸谷 源五郎の日記
@wakuwaku
第一話 1
2月4日
私に一通の手紙があった。手紙の書き出しはこうだった。
「私は、殺人をしようと思います」
私のことを、人は探偵という。そして、私には、犯罪アドバイザーという もう一つの顔がある。犯罪を行おうとしている人間が、私に手紙を書く。この時、私は角谷という偽名を使っている。その手紙の内容を見て、私が犯罪の計画を手紙として書く。実際に事件が実行された場合、犯人を知っている私が探偵として事件を解決に導くのだ。
今日もまた寒い朝だった。手紙のやり取りは、基本的に**駅の右から2番目のコインロッカーで行われる。相手の住所は、きっちり書いてもらう。その日、私はいつものように**駅の右から2番目のコインロッカーをのぞいてみた。中には茶色の封筒が。内容はこうだった。
「角谷様 私は、殺人をしようと思います。殺しの動機を簡潔に述べます。私には妻がいますが、その妻の様子が最近おかしく、私は、仕事帰りの妻の後をつけて行ったのです。すると妻は、見知らぬマンションの中に入り、見知らぬ男と会っていたのです。まさに浮気です。そこで、妻と浮気相手を殺害しようと思い立ったわけです。なるべく早くお返事をください。***市**町3−2−5まで」
私は、返事を書くため封筒を持って自宅へ向かった。
2月7日
私は朝食をとりながら朝のニュースを見ていた。
そこで私は、例の事件が実行されていることを知った。
まもなく電話が鳴った。
電話の相手は友人であり、刑事でもある染谷からだった。
電話の内容は、例の事件の現場に来てほしいとのことだった。
私はすぐにコートをとり、現場に向かった。
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