お団子頭
後ろ姿でもすぐに名前で呼ばれるのは、シニヨンの髪型がトレードマークだから。シニヨンといえば聞こえはいいが、大体はお団子状態。
特にこの髪型が好きというわけではないが、家の仕事柄着物が多いので自然と団子になる。家にいるのに着物を着るのも頭を団子にするのも面倒くさいが、バイトとして働くならちゃんと着物を着ろと言われているので仕方ない。
しかし今日は洋服だから団子にしなくていい。普段は学校の制服でも慣れた団子にするのだが、今日は特別。
試すようで悪いけど、彼が団子じゃない後ろ姿でも間違えずに私に声を掛けてくれるかどうかを見たいから。
でも彼は絶対間違えない。
それが本当に嬉しいから、今日はお団子にはできない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます