顔色を良くするにはファンデーションがいいとテレビで見た。

ゾンビになってからというもの、この顔色の悪さをどうにかしたかった。鏡を見て自分で驚くぐらいだ。でもいい情報を得たので早速試してみる。

でもいきなり買って上手くいかなかったら嫌だし、そもそも男の僕が化粧品売り場にファンデーションを買いに行くのが恥ずかしい。だから彼女のを借りて試してみる。

塗ってみるとなかなかいい感じ。

きっと彼女の事だから良いのを使っているのだろう。

見つかったら殺されるけど、鏡でチラチラと部屋のドアの様子を伺ってるから大丈夫。

しかし次の瞬間グキッっと首が捻られた。ちゃんと見てたのになんで……。

「残念ね。吸血鬼は鏡に映らないのよ」

(補足)これは2017年6月4日に書いた『Z Love You』の続編になります。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい