踊って踊ってお別れを。みんなが音楽を奏でてくれるから。

だから笑顔であなたと踊る。

こんな時間がいつまでも続けばいいと思う。明日が来なければいいと思う。

でももう会えないことも分かっている。

この夜が終わったら、この手を離したら、もうあなたは行ってしまう。いなくなってしまう。

でもこの音楽が鳴っている間は、私はあなたを独り占めできる。

みんなにはからかわれたりもてはやされたり、中には文句を言ったり本気で悔しがっている子もいる。

ごめんね。でもこれで最後だから。

だから今だけは体を合わせて、言葉を紡いで。

誰も見てないところでは、唇を重ねて。

舞い散るのは祝福の花びらじゃなくて涙だけど、どうかそれには気づかないで。

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