可哀想な王子様

王子は国の人々を愛していますが、王子が主催する晩餐会には誰も来てくれません。


でも王子は諦めません。

今回は立ち直るのに時間が掛かりましたが、また一生懸命招待状を書いておられます。


王子がその気なら、執事である私もそれに応えなければなりません。

いつも以上に城の中を豪華絢爛に飾り付けましょう。


これを見た王子は今回こそみんな期待して来てくれると喜んでおられました。

でもやはり誰も来ませんでした。


なんと可哀想な王子。

あともう少しですよ、王子。


もう少し王子の心を追い詰めれば、魔王の潜在能力が暴走するはず。

あなたには立派な魔王になってもらわなくては困るのです。


さて、出さなかった招待状は暖炉で燃やしましょうか。

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