王妃の帰還

しびれを切らした私は一人で帰ることにした。


魔王を倒して半年。

王子様はいつまでたっても来やしない。

邪悪な魔王の手から王子様によって助けられる姫を楽しみたかったのに、もう待つのも疲れた。だから一人で勝手に帰ることにしたのだ。


でも魔王を倒した事はみんなに知らせないといけない。

私は魔王の首飾りを持って帰ることにした。

しかし魔王を倒すほどのおてんばな姫だと思われたくもない。


だから私は魔王の城から財宝をいくつかいただき、帰る途中で寄った街で女戦士の鎧を買い揃え女戦士に変装した。

女戦士の格好のまま帰路に着く。

すると寄る街寄る街で大いに祝福され、歓迎された。


このまま女戦士になってもいいかも。

王子も頼りないし。

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