「くく。愚かね」

「くそ！騙したのか！」

「結果を見れば分かるでしょう」

「これさえ手に入れれば願いが叶うと…！」

「嬉々として出て行った顔はなかなか愉快だったわ、哀れな男よ」

「くっ、誰のために危険な思いをしたと思っているんだ！」

「無事で良かったわね」

「お前のために！…お前はそれでいいのか？」

「私の考えは最初からゆるぎないわよ。あなたが一人で慌ててただけじゃない」

「俺はお前を救いたくて！この花があれば病を治せると言ったから探してきたのに」

「もう十分生きたわ。あなたよりもずっとね。今更抗うつもりはないの。素直に受け入れるわ」

「それがお前の望みなのか？」

「最後に楽しませてもらったわ。それじゃあさようなら」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい