「アムール」

煩先生

 

睡る花嫁に

恩恵の風が

少し妬んで

貞潔を命ず


罪で造った

憎悪は苦く

僕の心すら

不実を灯す


愛の磁石は

歪な木蔭で

星が幕引く

予言を信ず


旅に果てた

輪廻は遠く

幼い二人も

観念を反す

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「アムール」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ