第9話 2018年の出来事

 2018年4月。最悪の躁転。さらに解離性障害。4月の年金のほとんどを、1週間で使ってしまいました。しかも解離性障害があって使った記憶がない。通帳の残高だけが減っていました。

 私はB医院に見切りをつけ、C医院に転院しました。処方が少し変わりました。エビリファイは使わないことにしました。

 5月は金策でした。もちろん収入申告はしていますから問題はありません。会社時代の同僚から、まとまったお金を振り込んでもらいました。東京の叔父さんからは、カップヌードルを100個が届きました。これは助かりました。父も缶詰などを紙袋いっぱいくれました。

 年金は2ケ月に1回ですから、6月15日まで凌がないといけません。電気代は滞納するなど、細かく計算して何とか凌ぎました。しかし、今度は8月15日までが苦しい。

 C医院では、一人暮らしは厳しいですね。後見人をつけた方が良いですね。と言われました。しかし、行政は私に合う施設は無いと言い、弁護士は後見人には該当するはずがないと言われました。

 東京の叔父が神戸の後見人センターに電話をして情報を仕入れ、市の社会福祉協議会が行っている安心サポートセンターを利用しろと電話で言ってきました。私はそれに従いました。ケースワーカー、安心サポートセンター、障害者地域生活支援センターの担当者が、私のマンションに集まり契約をしました。新しい通帳を作り、年金の入る通帳と印鑑を渡しました。私の新しい口座には、毎週水曜日に8千円が振り込まれることになりました。家賃、光熱費、通信費などは、安心サポートセンターで処理します。安心の耐乏生活のはずがなかなか上手く行きませんでした。

 最初の8千円が振り込まれる4日前に、財布の中が100円を切りました。米と振りかけとカップ麺だけで凌ぎました。タバコも酒も買えませんでした。本当の無一文でした。苦しい4日間でした。

 本当に管理能力が無いのです。意思が弱いというのもあります。水曜日の8千円は、だいたい土曜日には無くなっていました。食料の在庫が命綱でした。

慣れとは恐ろしいもので、無一文は常態化しました。これではいけないと、通帳に2千円、財布に2千円は残すようにしました。そうするまでに半年かかりました。

今もまだ経済は安定していません。試行錯誤の連続です。自炊も順調ではありません。

 しかし、私にはブログのファンがいます。オフ会で出会った友達がいます。さらに去年知り合った友達がいます。その友達は、中古の電子レンジ、電気ストーブ、パソコンを見つけてきてくれました。多くの人が私のことを心配し、支援してくれています。

 限りなく自己評価は下がりましたが、いまは、私は生きているだけで上出来なのだと開き直っています。それ以上のことは、おまけであり、凄いことなのです。

 福祉は縦走的に支援してくれます。医療にも訪問看護というシステムがあることを、私は知りませんでした。凄い体制はあるのです。ただ、連携が良くない。需要はあるが供給不足。問題点はいろいろありますが、概ね現場の人は一生懸命です。

 10月からは配食サービスを利用しています。このお金は1ケ月分の後払いで、安心サポートセンターが振り込みます。

 2018年は、大きな環境の転換点になりました。病院も、訪問看護も、ヘルパーも変わりました。

 秋にはアルコール依存症が発覚し、年末はちょっとした混乱状態でしたが、今(2019年3月)はシアナマイドという抗酒剤を飲んで禁酒しています。

 「次世代文明研究所別館」という胡散臭いブログで、貧困と障害の当事者研究をやっています。これが一番の楽しみかな。文学はお休みです。

 レキサルティ、インヴェガ、ワイパックス。今、服用している薬です。嬉しいとか楽しいという感情を味わえません。好奇心と集中力が無くなりました。きっと薬の影響です。先生、何とかしてください。

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