エピローグ、それともプロローグ?
エピローグ、それともプロローグ?
帰国からすでにもう一か月。
芳佳は母と祖母のもと、
だが、今はちょっと
この間、ルッキーニから来た手紙の返事を書いているところだ。
ふと、横に目をやると、父が、まだあどけなさの残る坂本と
あの初夏の日。
「何もかも、この手紙から始まったんだよね」
写真を見つめ、
と、そこに。
「芳佳ちゃん、芳佳ちゃん!」
「みっちゃん! どうしたの!?」
出てみると、そこには何かを
その手の中を見てみると、メジロだろうか、
たぶん、
「うん。
芳佳はみっちゃんを安心させるようにそう言うと、魔力を発動させる。
ピョンと飛び出る、耳と
その手にそっと小鳥を乗せ、芳佳は治癒魔法をかけた。
暖かな光が小鳥を包み込む。
(少しは……ちゃんと使えるようになったよ、お父さん)
「わぁ。……よかったね、みっちゃん」
「うん、ありがとう、芳佳ちゃん」
と、喜び合う二人。
しかし。
「……あれ?」
何かが、キラリと空で
ブ〜ン!
グワッシャ〜ン!
二人の目の前の、雑木林に
「きゃあ!」
身をすくませる芳佳とみっちゃん。
「…………?」
おそるおそる顔を上げると、何かが
「あれって?」
それも、ストライカーを
「うう〜ん」
声がした。
「……痛〜い」
近づいて、
「……ウィッチ!?」
それが、まっ逆さまに茂みに
「きゃっ!」
芳佳たちの声に
「あ、あの私、扶桑皇国陸軍飛行第47中隊
メガネに長い
ドジっ子のオーラを
「こ、こんにちは」
芳佳もとりあえず、
「え、えっと、宮藤芳佳さんは……」
天姫はキョロキョロとあたりを
「は、はい、私ですけど……」
(私だってこんなにはひどい墜落はしたことない……よね、たぶん)
と、思いながらも芳佳は答える。
「はあ〜、良かった〜!」
天姫は
「えっ?」
「宮藤博士よりお手紙です」
「え、えええ〜!」
青い扶桑の空に、芳佳の
終わり?
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