24作目は梶井基次郎
読了20161102
『ある心の風景』梶井基次郎 初出「青空」青空社、1926(大正15)年8月号
約 15P×500字=6500字程度 えあ草紙にて:http://www.satokazzz.com/books/
あの三島由紀夫に絶賛された梶井基次郎の鋭く豊かな感性と描写・表現力に、納得の作品だった。
最初の一文からして、その力量の凄味を余すところなく見せてくる。
これは、最初から一文ずつ丁寧に音読すべき作品だったのかもしれない。
しかし、この時代の古典作品の難点は、男尊女卑を絵にかいたような女性像が遠慮会釈なく登場することだ。時代背景あってのことと頭では分かるが、同じ性別にあるものとして心が痛くなる描写が重なるのは勘弁して欲しいという気持ちになる。
梶井基次郎の感性は、当時既に名の通った作家たちでさえ舌を巻いたという。
明日は、有名なあの「檸檬」を読んでみようと思う、何十年かぶりに。
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