たしかに
恥ずかしがる君を見て
何故か強く抱きしめたいと思う
僕の抱くこの感情は
何に例えれば伝わるだろうか
アネモネの花を一輪
胸に当てて鼓動を確かめる
「やっぱりこの決意は変わらないか」と
安心もした僕は
すっとその頬に手を伸ばしてしまう
金木犀の花の香がリンと鳴って
耳と首筋と
髪に隠れた君の恥じらいが見え隠れする
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