君と僕

ワイルドキャッツ

ワイルドキャッツ、絶賛練習中。

パスにシュートにガード、リバウンドにマーク、と練習項目は沢山！

加えてランニングや筋トレもある。

毎日、終わりには皆、髪型が変わる勢いで汗だくになっている。

そんな練習中、事故が起きた。

チャドに(わざとじゃなく)足をひっかけられ、転んだ場所が悪い事にベンチ(休憩椅子の事)だった。

練習中で勢いもあったから、右足のふくらはぎを激しくベンチの角に叩きつけた。

直後、足に走る激痛。

足を動かすことすら出来ないほどの痛みで。

ボルトンコーチが救急車を呼び(バスケメンバーは皆だけど身体が大きいし、骨が折れてて筋肉を傷つけたらマズいから)、僕は病院に運ばれた。

搬送されて早々に手術が行われた。

後から聞いた話によると、叩きつけたふくらはぎは見事に骨が折れていて、ギプスで固定したんだとか。

痛みは少しはマシになった気がして、座って病室を見渡す。

その後、どやどやとワイルドキャッツの仲間が入って来て騒いで、ナースさんに叱られて、大笑いした。

チャドには、死ぬ程謝られた。

僕はチャドに大丈夫だから、気にしないで良いよ、って話した。

チャドは笑って肩に手を回して来て。

ジークは鞄に入れてたクッキーをくれたり、トロイにはかなり心配されたり。

その日はそのままおひらきになって。

僕はと言うと、明日に折れた近辺の骨をみたりとか、詳しい検査があるとかで1日入院になった。

面倒だな、なんて思っていた。