憑依探偵 風神レイ 番外編 ~レイと悟史は相思相曖~
桐華江漢
第一章 銭湯編
レイの日記①
私の名前は風神レイ。幽霊よ。
もう既に知っている人もいるかもしれないけど、一応自己紹介しておくわ。
と言っても、この名前は本名ではないわ。私には正しい名前があるけど、今はこっちを名乗っているの。悟史に付けてもらった名前を……。
べ、別に大した意味はないわよ? ちょっと前まで本来の名前を思い出せずにいて、代わりに「風神レイ」と名乗っていたから、今更戻すのも変だと思ったからであって、何も悟史と特別な繋がりを持ちたいとか――って、なんの話をしているの私は!?
コ、コホン。
ま、まあ私のことは置いといて。
今回は殺人や謎解きといったものは一切なしよ。私と悟史の日常生活を描いた話を紹介していくわ。
今から綴るのは私と悟史が前に体験したことなんだけど……あぁぁぁ、イヤァァァァ! 今思い出しただけでも恥ずかしい! というか思い出したくない! 記憶から消去したい! 消えろ! 私の忌まわしき記憶よ!
はぁ、はぁ、はぁ……。
まったく。あの事件は私の人生でワースト3に入るぐらいの大事件だったわ。
そう、銭湯になんか行ったばっかりに……。
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