9/22 『詩』
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〈DDCF〉:宇宙戦闘機設計部でその名の通り設計士が集まる部署。室内は広大で、棚と机が雑多に並ぶ研究所風の空間。壁や天井は木目調で、床は靴音を吸収するカーペットが敷き詰められている。部屋の一角、宇宙がよく見える大窓の傍に電志と愛佳の机がある。
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〈DDCF〉は今日も平常運転。
愛佳が作業の手を止めて話し出した。
「さあ電志、そろそろボクたちのトークショーの時間だ」
それを受け電志も作業を中断し、応じる。
「ああもうそんな時間か」
「今日の執筆状況は、カクヨムの最新話はちゃんとアップできたみたいだよ」
「さっそく応援ボタン押してくれた人もいるみたいで、嬉しいな。次話も頑張ろう」
「なろうの方でもブックマークしてくれたり評価つけてくれた人が増えていたみたいじゃあないか」
「これは作者も小躍りしてるな。俺達の生活風景を良いと言ってくれるのは非常に嬉しい。作者は面白いと思って書いていても、他の人が読んで面白いかどうかは分からない、だから作者は不安なんだ。その面白いという感覚を共有できる人がいるんだって分かると、趣味を共有できる人を見付けたみたいに嬉しいんだな」
「電志、今日はアツく語るんだね」
「つい語りたくなったんだな」
「ねえ電志、ボクたちは画面の外に出られると思う?」
「不可能だろう」
「何で?」
「画面の外とは次元が違うからだ」
「出たよ、『オレの異能はお前とは次元が違うのだよフハハ!』ってやつ?」
「そういう『次元』じゃない」
「銃使いの天才」
「そりゃ大ドロボウに出てくる人だろ。単純に平面か立体かって次元だ」
「じゃあ、逆に読んでいる人がボクたちの世界に来れば良いんじゃあないの?」
「…………なんだそりゃ、トリップか?」
「『あの人ヤバイのをキめちゃってる』とかそういうのじゃあないよ。没入さ。没入している間は、ボクたちと読者は一緒の世界にいる」
「意外と詩的なこと言うんだな」
「電志も詩的なこと言えば良い」
「『設計を極めるにはどんな種を蒔けば良いのだろう』」
「はいカット。酷すぎ」
「恥ずかしい上に損した気分だ。今日はここら辺で締めるか」
「そうだね、また明日!」
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