9/21 『デスマ』
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〈DDCF〉:宇宙戦闘機設計部でその名の通り設計士が集まる部署。室内は広大で、棚と机が雑多に並ぶ研究所風の空間。壁や天井は木目調で、床は靴音を吸収するカーペットが敷き詰められている。部屋の一角、宇宙がよく見える大窓の傍に電志と愛佳の机がある。
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〈DDCF〉は今日も平常運転。
愛佳が作業の手を止めて話し出した。
「さあ電志、そろそろボクたちのトークショーの時間だ」
それを受け電志も作業を中断し、応じる。
「ああもうそんな時間か」
「今日の執筆状況は、カクヨムの最新話は手が付けられなかったみたいだよ」
「ふむ、それは残念だな。今日も忙しかったのか。『仕事が火を噴いている』って作者が言っていたからな」
「へえ、大道芸でもやっているのかい?」
「リアルに火を吹いているわけじゃないよ。それより、良いニュースだ」
「なに」
「なろうの方でブックマークしてくれた人も増えたし、初めて感想もらったぞ」
「それはやったじゃあないか! ファースト感想は額縁に入れて飾っておこうよ」
「ファーストってのは感慨深いな」
「……ちょ、ちょっと電志、こっち見つめないでよ」
「み見てない見てないっ」
「ねえ電志、『後回し』と『先送り』ってどう違うの?」
「正確なところは分からないが……『後回し』の方は何か他にやることがあって、他のことを先に片付けようってことじゃないか? 『先送り』は他にやることがなくても、今すぐには片付けない、そんなイメージだ」
「じゃあ作者が最新話を書けないのは『先送り』?」
「いや……物理的に時間が無いから『先送り』でも『後回し』でもない。なんか、『デスマーチ』とか言ってた気がする」
「中二病くさいワードだね」
「そんなカッコイイもんじゃない。作者は周囲から『やつれた?』とか訊かれているらしいぞ」
「次はダイエット本を書いたら良い」
「『デスマーチブートキャンプ』だな。誰も見たくねえだろ。今日はここら辺で締めるか」
「そうだね、また明日!」
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