9/18 『目の疲れ』

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 斂侍電志れんじでんし:青みがかった黒の長髪に眼鏡の少年。鋭い目つきでよく怖がられる。超論理思考。


 倉朋愛佳くらともあいか:背中まで伸びた茶の髪に垂れ眉と切れ長の目を持つ少女。一人称はボク。感情の赴くままに生きる。


〈DDCF〉:宇宙戦闘機設計部でその名の通り設計士が集まる部署。室内は広大で、棚と机が雑多に並ぶ研究所風の空間。壁や天井は木目調で、床は靴音を吸収するカーペットが敷き詰められている。部屋の一角、宇宙がよく見える大窓の傍に電志と愛佳の机がある。


☆★☆★


〈DDCF〉は今日も平常運転。

 愛佳が作業の手を止めて話し出した。

「さあ電志、そろそろボクたちのトークショーの時間だ」

 それを受け電志も作業を中断し、応じる。

「ああもうそんな時間か」


「今日の執筆状況は、カクヨムの最新話を無事アップできたみたいだね」

「そうか、昨日気力を充電したと言っていたが、順調に進んだようだな」

「もうラストシーンも頭の中にあると言っていたからね、後は突き進むだけさ」

「いったいどうなるんだろうな。俺達には教えられていないから分からないが」


「電志は、目の疲れってどこからやってくるんだと思う?」

「仕事でもプライベートでも画面見ていることが多いからな、目の疲れは重要なテーマだ。どこからっつーと……眼球に関わる筋肉の疲労かね」

「ボクはね、おじいさんが生まれた朝にやってきたんだと思うよ」

「それ古時計じゃねーか。しかも時計はやってきたんじゃなくて買ってきたんだよ」

「自力でやってくる時計があっても良いじゃあないか」

「自力でやってきたらホラーだろ」

「そういうの設計してよ」

「やだよ。今日はここら辺で締めるか」

「むー……じゃあ、いずれロボットくらいは設計してよね」

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