オフ会で出会った少女は俺の勇逸無二の異世界の女神様でした。

せきつくね

プロローグ・・・

暗闇の中、まだ幼げな少女が泣いていた。

俺はその少女に手を差し伸べたが、まだ泣いていた。

彼女は泣きながら


「私ね、神様に嫌われちゃったの」

「なんで?」

「私の魔力がおさえきれながっだの・・・それでおがあさんあ」


泣きながらそう訴える。


「神様は私のことが嫌いだから何でもかんでも奪っちゃうんだ!」

「そっか。だったら女神さまになればいいんじゃないか?」

「どうして・・・?」

「そうすればきっと神様は君を認めてくれる。そして誰よりも愛してくれるはずだよ」

「でも、ママたちは戻ってきてくれない」


少女は薄汚れたぼろぼろの服に身を包み、今出せるありったけの声で問いかける


「なんで、神様は私を見放すの!私はただ普通に暮らしてただけなのに・・」


息づかいが荒い彼女に俺はそっと


「目を閉じてみてよ」と、声をかける。


思いのほか彼女は言うことを聞いてくれた。


「僕が3秒数えるから、0になったら目を開けてみてよ」

「うう・・・ん」


彼女は泣くのを我慢して、必死に応答してくれた。


「それじゃあ、いくよ。さん・にー・いち・ゼロ!」

「え?」


きれいな花畑に大きなお城。まるでお時話のような風景。

そこにいるのは三人の家族と思われる人物。


「ママ・・・。」


彼女はもう一度手を伸ばすが届かない。届くはずがない

今俺が見せているものは幻影にすぎない。

それから俺は彼女の手を取り全力で伝えた。


「いいか。よく聞いていてほしい。今この手が暖かいのは君のおかげだ。今俺がこうして君と話すことができているのも君のおかげだ。俺は君に何度も助けられた。もちろん町の人たちだってみんな君に感謝している。たぶんこの先の君の未来に俺はもう出てこない。でもこれだけは伝えさせてほしい。シイナ。お前は強い。誰よりも優しい。そしてこの世界で一番かわいい。」


俺は涙をこらえながら全力で伝えた。


「今は苦しいかもしれない。でもシイナを待つ人がこの先に何人もいる。俺もその一人だった。シイナは女神だ!今は何言われているかわからないかもしれないけどこの先きっとわかるはずだ。」


どうやら時間が来たみたいだ。

俺は彼女の手を放し、別れを告げようとした時


「なんで私の名前を知ってるの」


そりゃそうなるよな。会ったこともない人にいきなりこんな事言われてもな

すこし調子にでも乗ろうかな(笑)


「俺はね――――――神様だよ。」

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