第2章 ”彼ら”の成り立ち
登場人物紹介②
~主人公らを取り巻く人物~
香園(かおん)
元は、新宿ではない都内の地下通路内に住んでいたドワーフ。今は仲間を連れてきて新宿に拠点を持つ。数あるコミュニティーでも一癖二癖も多い連中が多いと噂されるが、本人は気にしていない。感受性が強い分、人間の負のオーラや思念に敏感で心を病んでいる。名前の由来は京都にある祇園から一文字もらい、他の漢字とあわせたもの。
ラヴィン
特殊な「鍵」を製造した者。しかし、実際に作った当人は既に果てているため、彼の実体を継ぐドワーフが製造者とされている。ドワーフは手先が器用で色んな魔力のこもった物を作れる一方、自分の“手”で作った物に関しては目の前になくても「ある」と判別できる。このドワーフと特質を生かして、ヤドや他のドワーフは彼を探すことになる。しかし、製造当時のドワーフとは顔も人格も異なるため、見つけるのは容易ではない。名前の由来はスウェーデン語で“狭間”の意味を持つ単語から。
モスフェルド
香園に従うドワーフの一人。年齢は19歳くらいの外見をしている。体が大きく、180㎝以上はある。寡黙なため、あまりしゃべらないが、力はかなり強い。本気を出せばコンクリートの1枚や2枚は引きはがして攻撃できるが、それをやると地下街が崩壊する危険性を伴うため、使用を禁止されている。名前の由来は南ドイツにある地下鉄の駅名から一部変えています。
桜花(おうか)
香園に従うドワーフの一人。外見だと14歳くらいの少年に見える。土で出来た人形・土人形(ゴーレム)を操れる力を持ち、小規模なものなら地下でも使用可能とされている。名前の由来は、日本生まれのドワーフなので主である“香園”とつながりがある名前にしようという事で、花の名前を使用した事に起因する。
極羽要人(きょくはかなめ)(32)
新宿警察署内にある「特人管理課」に務める警官で、階級は警部補。「特人管理課」とは、彼らを取り締まる専門の部署のため、新宿区のように公共の地下通路が多い区・市にのみ存在する部署。そのため、警察内部でも彼らを知る人は少ない。要人はそこのリーダー的存在。京都出身。
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