異世界にとばされてしまったんだが?

氏神様

なに?ここ?おもしろいじゃねーか!

正直、俺は焦っていた。

行けども行けども、木木木木木木木木木木木木木木木········

全く、方向感覚が狂っちゃったじゃねーか。

何故、俺はこんな場所にいるのか。

1時間程遡る。

今日は、俺。江二熊 真鳩の15歳の誕生日だ。···が、

「全然、全く誰も来ねえじゃねえか!!!!!!!!」

いや全く。聞こえるのは、響いた俺の声ぐらい。

むなしーなー。かなしーなー。

そうして、どんどん時間が過ぎていった。

其の時、一通の手紙が届いた。

何の手紙かな?と若干の期待を込めて手紙を読む。


ー江二熊 真鳩様

   異才の力を持つ者よ。我が世界にご案内しよう。ー


其の瞬間、世界が広がった。

俺は、空をダイビングしていた···は?

何でこんな場所にいるの?

え?さっきまで家で独り寂しく誕生日パーティーしてたよね?

あ、夢だ。これはきっと。夢だよ。うん。誰か?夢だと言って?

お願いだからゆmぼるあぶろぼるお!

そして、豪快に森の中に突っ込んだ。

痛い。夢じゃないな、これ。夢であって欲しかった。


そして、現在に至る。

全く。何でこんな事になってしまったのか···。

辺りを見回してみるが、やはり在るのは、木木木木木木獣木木木木木木木···獣!?

もう一度辺りを見回してみる。

木獣木木木獣木木獣木木木木木木木木獣木木木···増えてる!!?

四体の獣に囲まれた。

虎のような感じだが···二足歩行してる。2m位の高さで、あ、よだれ垂らしてる。

食べる気満々だよ。絶対。

いやあ、まだ死にたくない。よし、やるか。

そして、覚悟をなんとなく決めた俺は、

「チェストー!!!」

殴った。普通に。割りと軽めに。

其の瞬間、殴った虎モドキが吹っ飛んだ。

音速と比べても、遜色無いレベルの速さで。

他の三体も、さっきのと一緒に吹っ飛んだ。


この力は、幼い頃から持っている。

他にも、瞬間移動、念力、再生などが使える。

この力のせいで気味悪がられ、独り寂しくハッピーバースデーしていたのだ。


そして、虎モドキを倒した俺は、

「なに?ここ?おもしろいじゃねーか!」

そう叫び、また歩みを進めていった。

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