第37話 kripamayi
ありったけの言葉並べて
君を誘惑しようと思ったけど
たくさんの茨を踏んだだけだった。
武士道の五月雨は、
大海原に注ぎ込まれ、
荒れ狂う一匹の白龍
自信に満ちて晴朗な、
一匹の猛虎は
透明な聖蛇に、身体を削られながら、
自由意志という暴力は、
ただただ愛の前に消え去っていったのだった。
ただ本当のヒーリングは
大聖文殊が知り給う。
憧憬と、苦悩の眩暈に
黄昏の凍て付く波動が
吸血鬼のように私を蝕む。
地上に咲いた一輪の薔薇は、
ソロモンより着飾っていた。
消えない劣等意識が
権力への渇望を生み出したとしても
幸いにして、目覚めたる者は、
毒牙を逃れる。
若い女というのは麻薬だ。
成熟には、その美しさがある。
どちらも、その適正がある。
ありったけの花々よりも、
ひとつの貧しい私の涙を、
御手にささげます。
たった一人にでも仕えることは
万有なる神に仕えることだからです。
力よ! 栄光よ! 王国よ!
女は言った。
「私の要求が気に入らないなら、鈍感な女でもだいてろよ。」
エロスというのはふてぶてしい。
鰐が女の愛だったとしても。
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