第23話 婦人との対話

老婦人は、かつて、中上健二に多くの老婦人が話したように、人生を語ってくれた。


生きるのは苦だった。でも今落ち着いてる。


色彩が剥げ落ちて、シンプルな唯一なる実存とともに、あらわな姿でたった一人の男。


いまどき、表現者は多いが、需要は少ない。


でも、私は詩を書く。


至高なるブラフマーは、知恵の言葉をささやいてくれる。



時間を忘れた子供のように、


私は書く。



サヴィトリーの授けてくれる霊感の元に



あらゆる、心配は現在にない。


子供のように妻に震え上がる夫。


正義が不義ならば、あらゆる権威への反逆もまたひとつの権威であり、


果てしない笑いとともに、わたしは緑茶をすする。


ハートの花園は、満開の桜。

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