第2話 清らかる万有

こみ上げてくる、便意に、うんざりしてなくのをやめた小鳥


さまざまな、観念の大理石と、思想の水晶を横切って、


紅の牙をむく女陰に口付けした英雄。


まさしくそれは、大いなる火のような情念。


けだるき去勢器



数多の風に押し流されて、ひたすら、完全を感じ取って、全知なる梵天になろうとした。


私は間違っていたのか、否・・・・



私は正しいのだろう。


女のケツによらず正しいんだと思う。



あなたの目って素敵。


あ、そう。


それが愛だったりする。


いつまでも、孤独をかみ締めて、


変わることは変わることに任せて、川の水のように、世間を戯れる。


実にぼろ雑巾や落ち葉のごとく。


無になった白骨死体のごとく。



ははっ、君は美しい。


黄泉のように。


官能にまみれた夜の次の朝のように、


まあ、一仕事したら、君はまた君の実存に向き合う。



実存からは逃げれない。


私は死のにおいにほれ込んでいる。

不死鳥のダンス。


欲望の不死鳥


その享楽の涅槃のさなかに、


あの、真我がささやく、


「お前は、それだ。」



享楽の安泰のすそから。顔を覗かせる真我


あたかも、ジッパーから覗く亀頭のような、


その照り輝く顔に、何か切断する鎌のような残酷さを見た。




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