第13話 Over The Summer
その夜、僕らは口数少な目に、途切れ…途切れに話しながら家に帰った。
小学生最後の夏休みは、その後、いつもどおりに終わった。
最後の3日間で宿題を終わらせる…いつものパターンどおりに。
その後、僕も、ヒロも、その夜の話はあまりしなかった。
あまりに現実離れした記憶は、今でも時折夢だったのでは?と思うこともある。
卒業式の日、僕はヒロと龍神池にいた。
しばらくは2人とも黙ったままだったが…ヒロが池に石を投げて
「なぁ…龍を見たよな、俺たち」
と聞いてきた。
最後に交わした言葉は「またな」だったか「じゃあな」だったか覚えてない。
あれから1年が経った…。
俺は中学生最初の夏休みを迎えている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます