第16話 prince of Wales と 重巡洋艦レパルス
昭和16年12月16日、フランス領インドシナを基地とする南遣艦隊司令長官の任にあった小沢治三郎率いる日本海軍は、英国首相チャーチルが自信を持って派遣した英国東洋艦隊のシンボル的戦艦「prince of wails」と重巡洋艦「レパルス」を撃沈する。これが、かのマレー沖海戦のハイライトである。「prince of wails」も「レパルス」も、当時の最新鋭艦船であり、英国海軍が負けるとは誰も思っていなかった。現に、戦果報告を受けたチャーチルは、「第二次世界大戦中で最もショッキングな出来事だ…。」と言わしめている。米国海軍に次ぐ規模の海軍を保有していた当時の英国海軍を持ってしても、日本海軍の快進撃を食い止める事は出来なかった。日本の大東亜戦争開始後の勢いは、正に飛ぶ鳥を落とす勢いであった。そして、このマレー沖海戦に参加した日本海軍の部隊は、真珠湾攻撃に参加した第一航空戦隊に比べれば、一回りも二回りも劣る、いわば二軍に値する戦力であった。そのインパクトは、世界中を驚嘆させたと言っても過言ではない。
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