マイトリーカルナ 平等ないのち ③

あたしは恥ずかしくて悔しくて、ずっと下を向いて泣いていた。


すると、みどりちゃんがにっこり笑って、

あたしの肩をポンポンと叩いた。


「空ちゃん、大丈夫だよ。

私も昔は同じような気持ちになったことがあるんだ。」

みどりちゃんの温かい言葉に、

あたしの心は少しだけ軽くなった。


「ねぇ、空ちゃん。

何か嫌なことあったときさ、誰かに聞いてもらうとホッとするよね?

 砂漠で喉がカラカラになったときに、

冷たいお水を飲ませてもらえると嬉しいよね?」


みどりちゃんは地面に落ちている空き缶を拾いながら続けた。


「それはきっと私たち人間だけじゃないよね。

地球の動物たちがみんな笑顔で暮らせるように、私お手伝いしたいな。

空ちゃんも一緒にできること探そうよ」

彼女はそう言って、あたしに手を差し伸べてくれた。

あたしはその手を掴みぎゅっと握った。


とっても温かかった。



みどりちゃんは絵が上手だった。


「将来は絵で、地球にいるいろんな生き物のことをみんなに伝えたいんだ!」

彼女はキラキラした目でそう言っていた。


「あたし、絵、苦手なんだよねぇ…」

あたしはため息をついた。


「空ちゃんは集合写真とかめっちゃ上手じゃん!写真で表現してみたら?」

みどりちゃんが提案してくれた。


「じゃあ、あたしは写真で世界中のひとに、

地球の生き物の素晴らしさを伝えようかな!

みどりちゃん、素敵なアイデアありがとね」


※今回の要約※

落ち込む空をみどりが励まし、地球の動物たちのために力を合わせようと約束。

二人はそれぞれの才能を生かして活動することを決意する。

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