再・赤ずきんの想区―たった一つの願いと共に―

悠木遥人

プロローグ

 むかし、むかしあるところに、赤ずきんと呼ばれる女の子が住んでいました。


 ある日、お母さんにお使いを頼まれた赤ずきんは、森の中にあるおばさんのもとへとお見舞いの品を持って出かけていきます。


 すると、おばあさんの家を訪ねる途中、赤ずきんのところへオオカミが現れました。


「赤ずきん、お見舞いに行くなら、お花も一緒に摘んでいった方がいいの」


 それはそれは素敵な提案だと思った赤ずきんは、寄り道をしてお花をたくさん摘みました。


 そして、お花を摘み終えた赤ずきんはおばあさんの家に無事ついたのです。


 そこで彼女を待ち受けていたものとは……。






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