トキトワ ~時と永久にキミヲ~

畑々 端子

プロローグ


 貴女が物語を紡ぐことをためらってしまったなら、きっとその二人は結ばれる事ももなくただその時を失ってしまうことでしょう。だからこそ、私はためらうことも、あきらめることもできないのです。私がたとええ果てようともこの二人だけは、この二人だけには永久に幸せになってもらいたのです。だから私は紡ぎます、生きとし生けるモノとして……



 時を紡ぎ 永久へ繋ぎ


 花のように 咲くのなら


 貴女の為に 散るでしょう


 鳥のように 飛べるなら


 貴女の元へ 飛んで行くでしょう


儚き命  花弁と散らし 


 もしも翼で 温められたなら 


 私は貴女を 愛するでしょう


 愛せる限り 愛するでしょう 



 時と永久に愛し続けると誓いし二人に柔らかな月の光と陽の瞬きを、たとえ刹那に燃えつきる命でありしとも。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る