日常的生活物語

フクSAN

新生活編。

主人公が出ない1話。

桜の木には満開の桜が咲き、春の心地よい風が吹く4月。


「ありがとうございました。」と引越し屋のトラックを見送ると、桑瀬 瑠奈は自分たちがこれから住む家を見上げた。


新しい学校生活と出会いが沢山待ち受ける4月。瑠奈はこれからの高校生活に胸を弾ませ−−−−

「あーもう、片付けめんどくせ。」

ていないですね。ハイ。


新しい出会いを求める前に玄関のドアをくぐると、そこには大量のダンボール箱。


しかも箱の8割には全て「桑瀬 弘人」と兄の文字。


しかもこのダンボールを引越し屋に運ばせた張本人は現在自室で昼寝中。


「あーもう、めんどくせ。」

二回目のセリフを吐いた瑠奈は兄の荷物が入ってるダンボール箱を持ち「重」と一言。


一体何が入っているのやら。

不思議に思い箱を開けるとそこには隙間なくぎっしりと何かの本が。


瑠奈が一冊取り出すとそこには『爆乳!超デカ乳娘!』の文字と胸のブラジャーを取ろうとしている女の写真が。


「・・・」


瑠奈はその"薄い本"が入っているダンボールを全て確認すると麻ヒモでそれらを結び、おもむろに外にあるゴミ箱の【萌えるゴミ】へ。


なぜ【燃える】が【萌える】になってたのかは気にしない気にしない。


瑠奈が家に戻ると玄関をほとんど占拠してたうっとおしい兄のダンボール箱が、


なんということでしょう!


(ここからヴァイオリンとピアノのメロディーが流れ始める)

まるで誰かが掃除をして捨てた様に(3つぐらい残ってるけど)綺麗サッパリ消えているではないですか!〜♫


BGM−− 匠ーTAK◯MI −−


「ハァ...なんで初日からこんな事を...」

瑠奈はそう呟くと前から食べたかった引っ越し蕎麦を食べるため台所へ向かった。


なお、兄妹二人はまだこの家がシェアハウスという事にまだ気付いていない。



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