第四章 それから・・・

その日から少し体の自由がきくようになった。

お父さんとお母さんは何もきかずに普通に接してくれた。


「君って本当に何も言わないんだね、なにもしてこないし」


あれ??いつもと違う声だ。


この頃になるとしゃべり方と話の内容で、誰、属性か解るようになっていた。


「初めまして、私の名前は・・・」


初めて会った人には自己紹介。


「おっ、いいね。でも、本当になにもいわないんだね。おどろいたよ」

「はい。私が関わると大変な事になる傾向にあるので、なるべく関わらないようにしています」

「へえっ。ところで君って好きな人いるの???」

「いえ。いたことないよ」

「へえ。そうなんだ。やっぱりそっち属性なんだね。」

「へっ??」

「いつから???」

「え??どういうことですか??」

「ん??なんでもない。またね!!!」

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