スーパーヒーロー ゾロ
あがつま ゆい
第1話 怪傑ゾロ
新たな想区に到着した一行。
「ここね。この想区からカオステラーの気配がします」
レイナの表情が険しくなる。
「ここは一体どんな……」
エクスが呟こうとしたた瞬間一行にヴィラン達が迫っていた。
「グギギギギギ!」
「さっそくのお出ましか」
タオが戦闘態勢を取る。
エクスたちもが決意を胸に秘めながらヴィラン達に立ち向かう。
エクスの剣がヴィランを切り裂く。
長旅で戦い慣れしているのとシェインの日ごろの武器の手入れもあって
切れ味は鋭く、急所を的確に狙う。
一振りでヴィランの胴体を真っ二つに掻っ捌く。
タオも自慢の槍でヴィランに立ち向かう。
一突きでヴィランの鎧ごと貫き通す。
終始エクス達のワンサイドゲームと言った感じで
一方的にヴィランを殲滅することが出来た。
「終わりかな?」
ヴィラン達を倒した主人公一行、だが
「ギギヤァ!」
「!!」
1匹だけヴィランが隠れていた。
そいつがレイナに襲いかかかる!
エクスたちは慌ててレイナを見て駆け出す。
が、間に合わない。
「レイナ!」
叫ぶエクス。目をつぶるレイナ。
そこに何者かの一閃がヴィランを切り裂いた。
ヴィランは倒れ、消えた。
「大丈夫ですかな御嬢さん?」
黒いマスクをつけた壮年の男がレイナに声をかける。
「アンタは誰だい?」
タオが問いかける。
「ああ。私ですか。これは失礼。
私はゾロ。怪傑ゾロというあだ名で知られているそうです。以降よしなに」
男は簡潔、かつ礼儀正しく事項紹介をした。
「怪傑ゾロ……もしかしてあの怪傑ゾロ!?」
黒いマスクをかぶった大怪盗にして強きを挫き弱きを助ける義賊、ゾロ。
神出鬼没の不埒な輩にしてフェアな精神を何よりも大事にする正義の味方。
その正体は……
「ご存知でしたら話が早いですね。そのゾロです。ではおさらばさせていただきます」
ゾロは去って行った。
「紳士的な奴だったな。不気味なくらいに」
タオが吐き捨てるように言う。
「タオ……もしかして嫉妬してる?」
「してねーよ」
エクスの問いかけにタオはバッサリと否定した。
それが本心なのか虚栄心なのまではは分からなかったが。
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