存在の紡ぎ

憧れを抱きながら

諦めを受け入れた日よ

自分はあの子のようにはなれないから

そっと立ち去ることしかできなかった


自分1人くらい居なくなっても

世界がうんともすんとも言わないなら

誰も居ない世界をくれよ


ふらふらと出かけた先の公園で

ベンチに腰かけ見上げた空は

ただ青かった

青だけじゃ悲しいから

僕の白い息で雲を描くよ


いつだったかな耳にしたこと

息が白くなるのは

大気に小さなホコリがあるからで

南極の空気は澄んでいて

息は白くならないらしい


ならば私はそこへ行こう

ここではない何処かへ


だけどホコリやチリがあるから

私は生きていることを実感する

それはこの世界も同じだろうか

僕の存在は何処かで必要なのか?


それなら憧れに生きるのではなく

誰かの為に生きよう

その誰かが生きていることを

実感できるように


小さな存在になろう

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心の紡ぎ 幸葉 紡 @Sachiba_word

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