ただ 泣きたく

 … … … … …

… …          …   …


 …こっちが 根負けw

『ちょこっと 触っても良し?』と言い切る前に 腕を触ってた。

「触ってるヤンw」

『だねw』

 肩の辺りに 頭をもっていって、上腕をサワサワ… 太くも・細くもない

丁度な感じ。肩の肉付きは やや良い感じかな。 サワサワついでに

脇を コショッっと。ピクっっと 反応して、「脇は アカン」と。 

あかん と言われて、止めないよねぇ~w と 調子にのってると

「アカンって」と ちょっと、声のトーンが落ちた。 ひっっと思って 

一旦は、止めたけど また手が脇へ。

「触らせんよ」と言うので、慌てて 手をひっこめる。


 『いたずらしてまうし 腕枕してくれる?』と言うと、腕を 首の下へ

差し入れてきてくれた。けど そのまま真っ直ぐ伸ばした状態だ。

私は 左手を 反対の肩の方へもっていって ちょっと抱き着く感じに。

 きゃっ 大好物の項があるぅ~♪ チョンチョンって 刺激したら

「首 こそばいから、あかん」って言う。 えぇ~ 何も出来ないじゃん。

反対へ持っていってた 手は、耳を捉えて コソコソ動かしてみてるし。

「耳も アカン」って言う。マヂか… 

『何もしたら アカンの?』

「そ!」

そう言われて 手が大人しくなって、肩に戻る。顔を 俯かせて、刺激しない様に。


 少し 顔を上げて、 『んじゃ キスは?』 と言うと…

「ん?w」と 不適な笑いの顔が 近づいてきて、キス。

いきなりの ディープキス、何か 訳わかんないけど、息が出来ない位。

G の体温が 一気に上昇したんじゃないかと思う、その身体が纏う空気が

がらりと変わって、そのオーラに たちまち飲み込まれて、頭が クラクラする。

 『うわぁ~ 何コレ?』『何これ?』っと そんな事しか考えられない程。

 1つ一つ 何をされても、気持ち良くって。反応して 身体が動くと、その

動きを封じられて。また 刺激されて、反応すると 違う所で、気持ち良さを

逃がそうとするのに、更に そこも、抑えられて。体を どう使っているのか

わからないけど、私の躰の 殆どを制圧されしまっていってる様。

何の抵抗も出来ない。どんどん 気持ち良さの波が、大波になってしまって

そんな早く 頂点に達したく無いのに、抗えず イってしまう。


 そう大して ナニって事されてないのに、もう 私の身体は、ヘトヘト。

何度 イっちゃってるか、わからない。『えっ?何でこんな?』と

自分でも 驚くしかない感じ。

 すごく動いてしまってて ベッドの端に、頭が出てる感じで うつ伏せに

なってる。その上に G が覆い被さってきていて、全身で抑えつけながら

右手を 私の下に潜りこませて、陰部を刺激してきている。その間も 

忙しなく、首の後ろや 耳へ、舌を這わしていていて、それが堪らない。

 陰部への刺激は それまでも、されていた気がする。もう耐えられない

感じになって、逃れ逃れて、追い込まれて こんな態勢になってたはず。

押え込まれて 身動き出来ない感じで、クリを触られるんだけど

ホンのちょっとが 大正解の場所ではないから、焦らされて 焦らされて

勝手に こっちも、腰が動いてしまって ソコへと求めてしまう様に

当たる様にするけど、その度に 動きを封じられる。


 何度も 焦らされ、執拗に 同じ刺激をされ 繰り返していると

あんなに 昂ぶっていたのが、段々と 冷めてくる、それでも 構わず

抑えつけて 攻めてくる。

 後 ホンの数㎜、も・ちょぃ… うッ   う~~~

冷めかけると 熱い息で、耳をせめられ。意識と 下半身が 分離したみたいに

訳がわからなくなる。ナカは 指でも良いから、挿れてほしがってる。


 そんなのを かなりの時間されていて、どうにかなっちゃいそぉ

真の核の部分に 触れらる事なく、中も オアズケ…  

わざとなの?わざとそうしてる?

それしか考えられない 朦朧とした状態で、ようやく 仰向けにされて、挿入。

 埋められただけで カラダ丸ごと、スパークして もう力が入らない。

何が起こっているのか わからない、確か…覚えているのは 

ピストンの動きが思ってたより ゆっくりで、気をやりきってしまってる 

私とは裏腹に、G は正気そうだった事。


 時間も 相当経ってて、きっと朝?明け方近くになってたはず。

学校へ行き 公園だとか 付き合ってくれて、ホテルに入ってからも 

長々話し込んでいて、その間 休んで無い。

 そして 行為に至ってから、殆ど 私の動きを封じる事に

力を使ってるのに 全くもって 衰える感じ無く、しかも 興奮度が 

高めではあるのでしょうけど、平常というか、意識明瞭そうなんです。

 脱力し切ってる 私を見て、楽しんでる感じがする。

そう感じても 私にはどうする事も出来ず、何とか 動かせる

手先と 膝から下に 力を込めるだけ。そうしてみたところで

何も 状況は変わらず。遠のきそうな 意識を保つのが 精一杯。

こんなの いつまで、続くの?


 体位を変えられても 膝を立ててられないから

うつ伏せのままで 入ってくる。そうなったら そうなったで

上にのられて また どこも動かせない様になってしまって。

何度も何度も やってくる波に、飲まれるだけ。

 本当に いつまで、続くんだ?怖い カラダがいう事きかない。。。

ほぼ 泣いてしてまってる感じです。G が 気持ち良いのか、どうか

それすら わからない、気遣える 余裕がなくて、果てたのかも 不明。


 絶え絶えの息の中、あったかぁく抱いててくれてて やっと、少し意識が戻った。


 腕枕で 頭を撫でてくれてたんです。

私は 頭を撫でられるのが、嫌いです。そんなに 撫でられた事も

無いんだけど。それでも 嫌いです。無心の中で そうされていたとは言え

でも いつも感じる、嫌な感じが無く。『泣いていたからなの?』と

思ったけど、そんなのは 一瞬で消えて、違う感覚で 泣きたくなりました。

実際 既に、泣いてたんだけど。

 ものすごく 遠ぉい昔から そうされたかった様な

懐かしい感覚が 喉の奥から湧いてきて、どうしようも無く 

泣けてくるんです。何で? すごく気持ちイイ。

快感とか そういう類の気持ち良さでは無くて

満たされる気持ち良さというかな?

うれしくて泣きたい?そんな感じで 泣いてしまうんです。


 どうして?



 嗚咽する位の泣き方に 変わったのに、気付いた G が

「ぅン?」 って、撫でる手を 止めて、少し 身体を離した。

泣いてる顔を見られるのが 嫌で、手で顔を覆って 俯くと 

また 撫で始めた。

ヒクひくしながら

『撫でるの  … ダメみたい …』と やっとの思いで伝える。

「なんでぇ」

『わからん …』

『なんか ないてまうッッ』


 撫でてた手で、私の 鼻を包む様に 両目頭と

口元をおさえていた手を どかして、キス。そのキスが すごく

優しくて。それが また、泣けてきて キスしてるのに、唇 震えて。

 G の手が 胸の方へ降りていって、軽く触って。更に下へ。

やっぱり 核をついてこないんだけど、そんなでも 十分気持ちいいから

反応敏感で… ちょことの 刺激で、イってしまって。

 G が 正常位で、入ってきた。多分 果ててなかったみたいだ。

今度は 私も、意識がはっきりしてる。旋律に合わせて、高まりが伝わって

込み上げてくる。私の 力を入れられない状態は 続いてたんだけど

一緒に 気持ち良さを感じれる。


 G の興奮度も 上がっているのが わかる。すごくイイ。

「イクよ?イクよ?」 と、それに 頷く事しかできなくて。

ちゃんと イってくれたのを確認して。

 2人共 堕ちる様に 眠っていました。




 強烈な倦怠感の中 目が開きました。

確か 多分、抱き合ったまま 堕ちてたはずだったけど

離れていました。重い身体を 起こして、時間を確認。

 !!セーフ! 学校が始まる 1時間程前だったんです。

急いで G を起こし、時間を伝える。相当 眠そうだったけど

何とか起きてくれて 準備をして、慌ただしく 学校へ行かれました。

 何かは 話した気はするけど、よく覚えてない;;


 寝起きの… が 好きな私としては、ちょっと 物足りない

気もしましたけど。私も もう力が残ってなかった。今夜の為にも

寝ておこうと思って、そのまま ベッドへ。

 改めて アラームをかけて、思いきり 寝ました。


 ピピッピ ピピッピッの音で 目を覚ましましたが、怠い。。。

非常~ぉに だるい。やっとこさ 起きてはみるけど、ボーー

微睡みの中 昨日あった事を、思い返していました。

 

 考えてみると・・・

なんか 私、何も 気遣いしてる時無かったなぁ~っと


 昨日まで 何度も、電話で 話してたりしたから、G の大体の感じは

掴めてたと言えば つかめてた。ホントなら 前日、学校のはずで 

その時に 朝の少しの時間であっても、顔を見て話をするつもりだった。

それが出来ないまま ポッっと会ってだったから。私としては 前準備が

少し不足な気がしてました。

 やっぱり 電話で話すのと、目の前に居て 話すのとでは、違う。

それに G は殊更、言葉が少ない方。どのニュアンスで話してるのか

わかりづらい。


 そういう感じで 会ったから、相手の出方を 探り探り、行動を

決めないとイケナイだろうと思っていました。

 けど 昨日の 私の動きは、気を抜いていたというか、気を張る場面が

無かった様に思う。もちろん どうするか?の時は、相談したはずだけど

「全部 任せる」の姿勢だった。


 今まで お付き合いさせてもらってきた方々は、どの方も 合わせて

下さる方が多かったと思います。それでも やっぱ どっか、私が 気遣って

相手が 賛同し易い、選択肢を用意して 決めてもらって。中には

「それでいい」と言いながら、ジワジワと 不快になっていくのが、わかる方も

居られたりした。


 それが どこのシーンを思い出しても、お互い 自然な感じで居た様に思う。

象徴的なのが 大阪城。花見をしに来たはずで、お城の中に 入ろうなんて話

1つもしてなかったのに、何の疑いも無く 体が、勝手に そうしてたし。

そのアクションを起こすのに 躓きを感じられなかった。だから お城を出てから

『お花見に来たんだよね?』って、本来の主旨を 忘れてしまってた位だもん。

 どの電車に乗るかの時も 知らない者同士だから、仕方ないかもしれないけど

あれだけ モタモタしてたら、ちょっと イラっとしても良さそうな気配も

って位、手間取ったんだけど。それも 自分も、何も準備してなかったからなのか

どういう時間運びで行っても 構わないって、余裕な感じだった。


 「構わない」の姿勢の 徹底ぶりは、これまでの 誰からも感じた事ない感じ。

背中を抱かせてもらった時も、大抵 あんな事されたら、「何なの?」位

尋ねてきそうなもんです。それも無く、その行為から 自分の何かしらを

取られている事も 承知してた感じすらする。だけど 何かを

知られたところで「別に…」って感じで、激しく 太い芯を感じさせてもらった。

 見てくれの 軽い感じとは、全く 違う。何か 大きい人なんだな っと。


 sexだって 何か、すごかったなぁ~

何なんだ?あの モードの切り替え?ってか 自分の出すオーラで

何も考えさせなくするって、どうなのよ?あんなの 知らない。

 それに 自慢じゃないけど、私は それに関するバイタリティーの在り様は

並み以上?あり過ぎる位だと思っていたのに、それを超えてくるって?

私が 冷める位、攻めるって どうなの?信じらんない。


 ンでも 何か、わかったの。

ソコの自信が それぞれの行動の、余裕さに繋がってるんじゃないかと。


 

 そうやって 私の心に変化が起こってきている事を、1人の部屋の中で

ボンヤリしながら 感じていました。



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